2016年4月13日
百村の百堂念仏舞
~地元の子供達が受け継ぐ、念仏舞~
毎年4月29日に那須塩原市百村地区(旧黒磯市)の鎮守である愛宕(あたご)神社の祭礼が行われます。その際に奉納されるのが、国の選択無形民俗文化財の「百村の百堂念仏舞」です。那須塩原市百村地区(旧黒磯市)が何回かの火災に遭い、記録等の消失でこの念仏踊りの起源ははっきりしませんが、五穀豊穣、家内安全を祈るものとして江戸時代末期には行われていました。かつては村内の多くのお堂の前などで演じられていたため、百堂念仏舞の名がついたといわれています。
念仏舞の奉納は、光徳寺から出発し、笛の音に合わせて纏(まとい)を先頭に念仏(梅若)を唱えながら街道を歩き、東福寺門前、集落境の丁字路、愛宕神社の三か所で舞を奉納します。踊りは念仏と笛の音を伴奏に色彩豊かな衣装をまとった警護・形振(なりふり)・鐘(しょう)木(もく)切(き)り・太鼓打ちで上演されます。
1913年(大正2)の上演後は中断していましたが、関係者の努力により1959年(昭和34)から翌年にかけ復活し、現在は地元の小中学生が受け継ぎ、素朴な舞を演じています。
○日 時 2016年4月29日(金・祝)13:00~[予定] <毎年同日開催>
○場 所 光徳寺~東福寺~百村本田~愛宕山神社(那須塩原市百村)
○交通ガイド 電 車:JR東北新幹線・宇都宮線那須塩原駅から車で約30分
車 :東北自動車道黒磯板室ICから板室温泉方面へ約15分
○駐 車 場 事前に光徳寺へ申し込みが必要
○問い合わせ 那須塩原市生涯学習課 TEL 0287-37-5419